プレスリリース

墨田区薬剤師会も試用開始!医薬品情報を共有し、地域薬局の結びつきをより強固にするシステム「e-STock」

トピック

  • 不動薬・採用薬情報共有システム「e-STock」を、2018年7月より墨田区薬剤師会も試用開始
  • 「e-STock」は、薬局間売買において、売買仲介手数料もかからず完全無料で運用可能
  • 卸売販売業者の分割販売事業が縮小され、会員薬局での不動薬が増えること予想される事等が背景にある

■ 導入背景

一般社団法人墨田区薬剤師会は、卸売販売業者の分割販売事業が縮小され、会員薬局での不動薬が増えることが予想されることから、何か会員薬局に役立つサービスはないかと模索されておられました。その中で、複数の薬剤師会で既に運用実績がある不動薬・採用薬情報共有システム「e-STock」を利用すれば、会員薬局同士の協力で不動薬を解消し、また発生しにくくなる環境づくりにも活用できるため、試験的に運用頂くこととなりました。

 

■ 不動薬・採用薬情報共有システム「e-STock」

薬局の持つ不動薬や採用薬の情報をシステム上で共有し、地域の薬局同士がより協力しあえる環境を提供しております。なお、薬剤師会毎にプラットフォームを作成しますので、基本的には自身が所属する薬剤師会の会員薬局の情報しか見られないようになっておりますが、薬剤師会同士で提携することで、公開範囲を広げることもできます。
新しいシステムは操作を覚えるのが大変というイメージがありますが、操作を極力シンプルにすることで億劫な不動薬情報の登録作業も簡単に行うことができ、また不動薬の検索条件も多くの薬局の声をもとに設計・改良されているので、自分にあった検索方法が見つかります。
また、各薬局が採用している医薬品情報も登録することで、自薬局の在庫にない薬の処方箋を受けた際、融通してもらえる薬局を瞬時に検索できるため、融通する側もされる側も業務効率が上がります。
さらには、エストが開発・提供している災害時情報共有システム「eST-aid」では、災害時に救護所で不足している医薬品を効率的に周辺薬局から調達するための検索機能があり、こちらでも採用薬情報が活用されます。

■ 開発背景

調剤薬局では顧客サービスに滞りがないよう一定量の医療用医薬品の在庫を確保しなければなりませんが、ジェネリック医薬品の普及により取り扱う薬の種類が増えていることから、多くの店舗において不動薬が発生しやすい状況となっております。
当然ながら医薬品は使用期限を迎えてしまうと廃棄するしかないため、不動薬は調剤薬局の大きな経営課題となっています。 大手チェーンであればグループ内の別店舗で不動薬を消化することもできますが、市場に占める店舗数の約85%が中小企業による経営となっており、多くの調剤薬局が不動薬を消化できず、廃棄しているのが実態となっております。
このような背景をふまえ、エストは地域薬局が協力し合う環境がある薬剤師会単位で不動薬を融通しあえるシステムを開発・提供しております。
不動薬はただでさえコストであるにもかかわらず、システム利用料でさらに負担となるのを避けるため、中小調剤薬局を支援したいというエストの経営理念のもと、薬剤師会に所属する調剤薬局においてはシステム利用料や売買仲介手数料は一切頂いておりません。

■ 薬剤師会以外での活用

中小チェーン薬局向けに、グループ内だけで情報を共有できる専用プラットフォームを提供しております。 なお、薬剤師会にも所属している場合は、採用薬情報のみグループ内で共有といった切り分けも可能です。
また、エストの広告事業(商品サンプル配布)を行うことで、企業向けシステムも実質無料で利用可能です。